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2008年 7月4日(金)
 受け継いでいく魂

昨年の覇者・関西学院、東北の雄・盛岡工業に連勝し、
無事に春シーズンを締めくくる事ができました。ありがとうございます。

そして王座奪回に向け地獄の7月・8月が始まりました。
ひたすら走って当たって、そして知識もどんどん増やします!
戦術の拡張、新ルール理解、サインプレー、試合中のルール、等々。
春に育てた『土台』を元に、心も身体も一回り大きくなるでしょう。


さて…最近、選手達に「コーチは花園行ったんですか?」なんて聞かれます。
年も離れてますから、全然知らないのも無理はありません。
なので、今回は少し私の現役時代のお話をしたいと思います。


私が高校1年生の冬、全国大会1回戦vs三本木農
闘病中の故・前田前監督が花園では前代未聞となる車中での指揮を取られました。
試合は接戦の末、19-14で報徳が勝利を収めました。
きっと前田監督も喜んでいるだろう。私達も勝った喜びを隠せずにいました。
そして勝利した後の円陣で絞り出した小さな監督の声を北薗先輩が拾い、
冷たい雨が降る中、全部員にこう伝えました

「もっと反省しろ。魂が入っていない。タックルに自信が無い者はグランドを去れ」

この言葉を最後に、3週間後、監督は帰らぬ人となりました。
最後の言葉に込められた意味を私は何度も繰り返し考えています。

勝利で浮かれた選手に檄を飛ばし、顔で怒り、心で泣いた、最後の言葉でした。
そこに報徳ラグビーの真髄、一人の男としてどうあるべきかを問いかけています。


現在は色々なトレーニング方法が開発され、ラグビーは常に進化しています。
ただ変わらない物もたくさんあるのです。受け継がれるべき伝統。
私が前田監督の最後の円陣で感じた事を、現役達に受け継いでいく事ができれば…

そう思いながら母校で声を張り上げています。


【写真】
私が高校2年時、全国大会2回戦・西陵商業(愛知)との試合前です。
前田監督の亡き後、OB会が中心となり指導をしてくださいました。
とにかく練習は厳しかったです。